好酸球性食道炎と好酸球性胃腸炎

好酸球性食道炎と好酸球性胃腸炎

 これらの疾患は、消化管に著明な好酸球の浸潤がおこる結果、消化管の機能障害がおこり食物の消化や吸収、消化管内での食物の移動が障害される疾患です。

 食道粘膜だけに好酸球の著明な浸潤がみられる好酸球性食道炎と胃や腸管の壁に著明な好酸球の浸潤があるのに食道には好酸球浸潤がみられない好酸球性胃腸炎の2種に分類されています。


好酸球性食道炎

 食道の扁平上皮粘膜内に高倍率の顕微鏡視野で1視野あたり15個以上の好酸球がみられ、これによる炎症のため食道の運動能が低下したり、食道の狭窄が存在しています。嚥下困難や食物が食道に詰まって受診することが多く、むねやけがおこることもあります。


 内視鏡検査で食道に縦走する溝や気管のような多数の輪状の狭窄がみられることがあります。また粘膜上に白色の斑点状にみえる好酸球の集塊がみられることもあります。血液検査をすると好酸球やIgEの増加がみつかることが多いとされていますが、好酸球増加が血液検査ではっきるする方は30%以下です。


 治療は、半数の方は、プロトンポンプ阻害薬(PPI)に反応して良くなり、残りの方はグルココルチコイドの食道粘膜局所投与に反応することが多いとされています。

好酸球性食道炎と好酸球性胃腸炎 好酸球性食道炎と好酸球性胃腸炎
生検組織 400× 顕微鏡写真
狭窄 微小膿瘍

好酸球性胃腸炎

 胃、小腸が主な病変部位となります。消化管の粘膜に好酸球が浸潤する場合、筋肉層に好酸球が浸潤する場合、漿膜下層に好酸球が浸潤する場合に分類され、好酸球が浸潤する部位や臓器によって症状が変わってきます。


 症状は、腹痛、嘔気、嘔吐、下痢、体重減少、腹水などです。血液検査を行うと80%の例で好酸球の増加がみられます。腹水がある例では、腹水中にも多数の好酸球がみられます。内視鏡検査やCT検査で胃や小腸の粘膜や筋層に様々な異常がみつかります。内視鏡下生検で診断が確定することが多いです。


 治療はグルココルチコイドや成分栄養食が用いられています。


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